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第8期を迎えるにあたり(新旧園長対談)

第8期を迎えるにあたり(新旧園長対談)

2024/4/6

アーカイブおしらせ

今回は、第8期を迎えるにあたり、平山文恵 新園長に、ミライをどんな園にしたいかの抱負や想いを、カペロウィッツ陽子 旧園長との対談にてお届けいたします。

記事にしながら、ミライに通われているお子さまたちや先生たちに対する、平山園長の強い愛情を感じました。

ぜひご覧ください。


陽子
平山先生、第8期からの園長職、どうぞよろしくお願いいたします。
私は引き続き、取締役として全力で「チーム平山」をバックアップさせていただきます。

早速ですが、この2年間、いつも二人で話し続けてきた、「ミライをどんな園にしていきたいか」というお話の一部を、本日は対談の形でお届けしようと思っています。

改めて考える私たちのミライ自慢

陽子
私と文恵先生が話すといつもミライ自慢になってしまいますよね。
改めて、あえて挙げるとすると、文恵先生が思うミライの自慢できるポイントはどんなところですか?

平山
まず、ひとつは「ベストな環境を提供している、常に先生たちがベストな状態を探そうとしていること」です。
毎日先生たちは悩んで、話し合って、お子さんたちを観察して対応しています。
それだけ教室の環境(教育の質を)を向上させたいと思えていることですね。
だからこそ、その結果として子どもたちが生き生きしている。

また、先生が手をかけたあとで、子どもたちが自分の意思で何をやりたいかとか、発表することを決めていて、やらされているのではなく、自分の意志で「自分の表情で」取り組めていることも自慢です。

陽子 
スクールツアー(園見学)でも、ミライのお子さんたちは、見学に来られた方に自然にアプローチしますし、一緒に見学に来られたお子さんにもたくさん話しかけますよね。

見学の親御さんからも園内が明るいって言われます。
外部の方の方が分かるかもしれないですね、ミライ独特の雰囲気というのは。

平山 
そうですね。
あと「多様性」って一言で言うのは簡単なんですが、ミライでは本気で、子どもの個性を認めているし、色々なバックグラウンドの先生をあえて集めているし、多種多様なお子さんを受け入れた上で、その違いを当たり前のこととして、ある意味普通に認め合っています。

先生と子ども、保護者の方と子どもも、人と人として関わる姿がすごく見られるのが私は好きなので自慢です。

陽子
「多様性」と一言で言っても、気が合う人と合わない人は家族の中でもいます。

ミライはどうして自然に成り立っているのかを考えると、個性を持っている人が同じ場にいることを互いに許しあっている状態がありますよね。

無理やり仲良くすることを先生も強制してないし、子ども達もそうしなくちゃいけないとも思っていないし、ただ互いに心地よく存在する状態になっている。
互いに邪魔しない、居ても良いんだよというところからスタートしている。

平山 
そこまでに行くのは、①他人を傷つけない ②自分を傷つけない ③環境を傷つけない、という、モンテの基本的な考え方が、英語のクラスでも継承されているんだと思います。

自分の軸を持った上で、友だちのことを尊重した言葉を選び、ジェスチャーや態度を選ぶようになっていますね。尊重し、受容している。

毎日の生活の中で先生がその気持ちを共有できているから、そういう社会が出来上がっていると思います。

陽子
文恵先生は、ミライの設立からほぼその成り立ちを見ていると思いますが、ミライが変わった部分、維持している部分はなんでしょうか?

平山 
今年の卒園生の中に、初代の卒園生の弟さんがいました。
その保護者様に「毎年完成形と思ったら、毎年それを超えてきますね。」と言っていただけました。
私の中では「今年が完成形だ」という考え方はなかったんです。
毎年の教育も行事も、その時にいる子どもたちのためにベストにしてあげたいから。

また、変わらない部分というのは、先生の本質的な考え方は変わっていないと思います。だけど形は毎年変わっている。

そして、いろんなことをやってきた経験値があるからこそ、できることの幅や深さは広がっていると思います。
ミライは認可外保育施設なので、いろんな制約がありますし、安全面は厳しく指導があります。
その中で、どうやったらモンテッソーリや、私たちがやりたい教育を最大限できるかは、いつも考えています。
やりたい教育を諦めずに持ち続けているという点は、変わらない姿勢かと思います。

陽子 
特に2歳(年少々)からミライに入れてくださった保護者の方からすると、毎年色々変わっていて、卒園時にはいろんな意味でアップデートされてるんですよね。

だから、「去年は違ったのに」というような反発があると、そういう改革とかも難しいと思いますが、保護者の方々は、ミライのことを信頼していただき、変化を楽しんで応援してくださっているのかなと思います。
そういう保護者の方がミライを選んでくれているとも言えますね。本当にありがたいです。

平山 
本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
コロナ禍の時はどうしても制約がありましたが、陽子さんのリードでオープンキャンパスを始めましたよね。

これまでの固定観念だと、授業参観のように、子ども達が何かを発表したり、静かにモンテッソーリのおしごとをするといったようなものをイメージしていたのですが、そうではなくて、全部見てもらおうと変えたのはすごく良かったと思います。
園全体がいつもの生活をしていて、親御さんがどこを見に行っても良い形式でしたよね。

保護者の方から、いろんな姿を見たいという要望もあって、それを取り入れることができるキャパもできたかなと思います。

陽子 
やろうと決めた時は、先生方とスタッフも最初は「大丈夫かな」と少し心配していましたよね。
ただ実際にやってみて、全部見せたときに親御さんの目の輝きや喜んでくれる姿を見て、自分たちのやっていることへの自信につながりましたよね。

それで、来年以降もオープンキャンパスをやろうと話した時に、文恵先生をはじめ、先生方が「普段見せない教室の移動とかランチの時間も見てもらって、親御さんに一緒に給食を食べて楽しんで貰いましょうか?」と提案してくれて、全部見せても大丈夫!というようなことを言ってくれたのは、嬉しかったです。

ランチを食べている時の子どもの表情とか、先生とどう関わっているのか、移動の時に先生たちがどうやって安全に子ども達を移動させているのかというのは、親御さんにとっても知りたいところだと思います。

親御さんにもミライのスタッフ全員にとっても、win-winでしかなかったイベントだと思いますね。

新園長の抱負

陽子
新園長になりますが、どんな園長を目指しましょうか?

平山 
私は幸いなことに、歴代の園長先生方と働くチャンスをいただきました。
ある程度長くミライにいて、変化も見てきました。
8年目って、先生たちの中にも、逆に固定観念もできてくる時期だと思います。
その中で、まずはもちろん、今年の子どもたちに対して、先生たちが集中できる環境をあげたい。
もう少し手を出さずに見てあげようよと促したり、先生たちを後ろから支えて、子どもの方向に向き合ってもらう園長でありたいと思います。

そして、保護者の方と一緒に考えたいです。
これまでのミライが発展できたのは保護者の方がいろんな意見をくださったからなので、保護者の方の意見を柔軟に受け入れながら、一緒に次のミライを作っていきたいと思います。

これがまず私が取り組んでいきたいことです。

陽子 
今の質問に少し重なりますが、園長になって最初に取り組んでいきたいプロジェクトはありますか?

平山
私自身が園長になったことで、私が担っていた現場主任のポジションを次の方に埋めていただく必要があります。
先生方もお互いに認め合っているから、リーダー的な先生と一緒に考えていく必要があります。
教育のリーダー、運営のリーダー、安全のリーダー、事務的なリーダー、それぞれの特性も見えてきたので、各先生の個性を生かしたサポートをしたいと思います。
それによるスタッフの底力を固いものにして、新しいミライの形をまた作っていきたいと思います。

さっそく4月の研修では、ミライのベーシックな理念のところを時間をかけて先生方、スタッフと再共有しました。
それを意識して伝えていくこと、徹底していくこと、やはり基本に戻る感じですが、そのあたりが私の最初のプロジェクトと言えるかもしれません。

これからも、最初だけでなく、ミライをどういう園にしていくかを含めて、ミライの姿についての話を常にしていくつもりです。

「Education for future」 に込める想い

陽子 
文恵先生が掲げている「Education for Future」について、少し具体的に聞かせてください。

平山
私が生きてきた年代は、携帯がない時代から携帯ができて、スマホに変わって…と技術と一緒に成長し、テクノロジーと同じ歩幅で成長できた世代です。

例えば、LINEというツールができて、友だち登録の仕方からみんなで一緒に知りながら進んできた、みたいな。

でも、これからの子どもたちは、LINEやSlack、whatsupなど、いろんなツールがある程度出来上がっているところに飛び込んでいって、何を自分が使うべきか、使いたいツールなのか、もしくは作り出すのか、っていうのを、自分で取捨選択をしていかなければならない。

今よりももっと多くのツールや情報の渦に巻き込まれていく。

なので、モンテッソーリでやっている「自分の強みや課題に向き合う力」も必要だし、英語でやってる「自分の主張を話す経験」を掘り下げていきたいと思います。

卒園の時に、自立心と自信をもって旅立ってくれるように環境を整えたいと思っています。

私たちがお子さんたちと毎日接することができるのは、残念ながら6歳までですが、その後の人生を生き抜くチカラをつけて、送り出してあげたい。

また、「最高の教育の質」というのは、その時その時で違います。

だから、この教育がベストだからずっとやっていきますとは言えないし、変わっていくものなので、言うべきではない。

今最高の環境をというのを、いつも考えていくという決意を、私は「Education for Future」 という言葉で表しているつもりです。

陽子
幼児教育の大切さは、まだまだ日本では過小評価されているし、理解してもらえてない気がします。

中学受験とか高校、大学受験に重心がありすぎて、幼少期の教育が本当に大事ってことはまだまだ注目されていないと思います。

私の息子や娘のときも感じたのですが、やっぱり幼稚園や保育園の先生はずっと子ども達のことを気にかけてくれていて、街で会ってもすぐに声をかけてくれます。
やっぱり幼児教育に関わる先生の愛の深さ、その子どもと全人格的に向き合おうとする想いは本当に偉大だと思います。
私自身も小さな頃から教師になりたかった理由は、保育園、小学校から大学を通しての素晴らしい先生達との出会いが大きいです。

平山
近くの小学校でミライの卒園生の絵が掲示されていたりしたら、園の中で先生方が本当に大喜びして見ていますよね。

良い先生との出会いがその子の人生を変えることもある。そういう責任感もありますよね。

あと、「Education」っていうと、勉強とか学ぶとかそういうイメージがありますけど、単語の数や計算の速さを競うのではなくて、将来のためにその子の生きていく力をつけるというのが幼児の時に大事な教育だと思います。

今、何かができることも大事ですが、未来のためにこの子に何を感じてもらうかということを重要視したいと思います。

例えば雪の日やすごく暑い日は外には行けないけど、玄関まで行って空気を感じるというようなことをしたりしました。

熱中症の警報が出ると、外遊びはできないというルールでも、そういう時に外の空気に触れないで毎日部屋の中にいたら、夏の暑さを感じずに育ってしまう。

それを気をつけていろんな工夫をして、熱風を感じてみたり、雪の日は危ないけどそこまで行けば窓越しではなく雪が見れて寒さを感じてみたり、雪だけど意外と寒くないねっていう発見があったり、そんな体験を2歳のクラスでは外遊びとして取り入れたりしています。

そういう体験をさせようと先生が思いつくこと、お子さんたちに体験を積み重ねてあげようとする先生方の姿勢を大切にしていきたいですね。

モンテの感覚教育が、言語教育につながっていく、みたいなことを言語化できているモンテの精神にも手伝ってもらって、先生方がどんな教育をしたいかというのを後押しできていると思います。

陽子
応援します!また新しい8年目のミライの形を作っていきましょう!

平山
よろしくお願いします!


以上、対談の内容をお届けしました。
新体制のミライを引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。



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