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MIRAIのモンテ、英語、コンピューターサイエンスと、 これからのこと

MIRAIのモンテ、英語、コンピューターサイエンスと、 これからのこと

2022/4/27

おしらせアーカイブ

MIRAI kindergarten は、慶應義塾大学名誉教授の田中先生を園長として迎え、第6期をスタートさせました。

私たちは、第1期から、毎年、支えてくださる親御さんたちと一緒に成長してきました。

改めて、IT 企業が始めた新しい幼児園であるミライキンダーガーテンを応援し、見守り、育ててくださった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

今回は、私たちの5年の歩みがどう成果につながっているのか、これからの課題は何かについて、運営会社代表石渡が、田中先生、統括主任の平山先生、英語を代表して Head Teacher の TOM 先生、モンテを代表して松島先生、ミライの Culture & Teamwork Facilitator 担当のカペロウィッツヨウコさんと語りました。

目次

英語教育の実践

We are not "teaching"!

田中

まだ 4 月で、お子さんたちも落ち着かない時期のはずですが、教室を見ると、モンテの環境も英語の環境もしっかり機能していて、教室の雰囲気は全然違いますが、根っこのところでつながっている感じがしますね。モンテの先生が英語のクラスを理解し、その逆もあって、互いに良い影響をしあっている感じが、肌で感じられています。英語の環境はどうですか?

TOM

英語のクラスで大事にしているのは、生徒との関係性を作ることです。新しい先生に最初に伝えるのもそれだし、自分が日々意識していることもそれ。
「Teaching( 教えること )」とか「I am a Teacher ( 先生であること )」ではありません。
教室の環境において、親しみがあって、話しかけたいと思う先生がいることがまず大事だと思っています。
それがあって初めて生徒は、「この先生と話したい」「伝えたい」と思って、英語を使ってくれます。その時、子どもは英語を勉強している気持ちではなくて、目の前の自分と話したいと思っているだけ。それが英語の環境を作ることなんだって思います。

田中

そうですね、まさに「you donʼt teach」ですよね。ミライの英語のクラスを見ていて思うのはやはり「場のつくり方が上手」ですね。

カペロウィッツ

それはモンテが影響していると思います。モンテは、教室において「先生vs生徒」という構造がありません。
子どもがしたいことをする、それを先生がそっとアシストするという精神があります。先生は「いわゆる先生」ではなくて、子どもに対する「環境の一部」なんですよね。その中で、子どもは、人の目を気にせず、評価もされず、したいことを、好きなだけ追求する精神が育ちます。みんなで同じこともしないから、人と比較するような気持ちもなく、落ち着いて自立していますよね。
ミライでは、英語がゼロの状態のお子さんも入ってきますが、英語の先生方に喜んで話しかけに行く様子がありますよね。

平山

モンテは、子どもに限界を決めない考え方がありますね。子どもは、教室で好きなお仕事に取り組むのが原則で、子どもが挑戦したいお仕事を誰も止めません。もちろん、教具が少し難しいなと思ったら、一歩手前のものをそっと提供したりはします。そして、教具が教具として使われることはサポートします(例えば意味も分からず、教具を投げて遊ぶみたいなことはさせず、教具の目的にあったお仕事の方法を提示してあげます)。

モンテッソーリの教室と教具という一定の規律の中で、好きなものを選択し、自分の時間に没頭できるという絶妙なバランスがあります。
子どもは、先生の顔色を見たり、他の子が何しているかを気にすることは無く、自由に興味に向かって集中する環境ですね。自分がしたいことをして良いんだってことが、心底分かってる気がします。

朝来て、自分がしたいお仕事を自分で選んで、集中して取り組む、その繰り返しの中で、自律的な選択をすること、集中力、繰り返すことによる達成感を学んでいます。そして「できた」という小さな成功体験を積んで、自信を付けて行く。

それは、何かを描きなさいと言われて描くのでも、隣の子と同じように並びなさいと言われて並ぶ練習をするのでもない、子どもの本来持っている個性や才能、可能性をじっくり醸成していく作業だと思いますね。

そういうモンテでの大切な時間を過ごせている子どもたちで、自律、集中、成功体験などのベースは、英語の教室でも生きていると感じます。

石渡

英語でも、モンテでも、先生方が何かを決めて「教える側に立つ」のではない感じですね。先生方が子どもたちの興味を大切にして(敏感期を見極めて)、それを伸ばそうとしているという意味で、その方向性が共通しているんですね。
それ以外に共通したものってありますか?

モンテと英語の共通点

松島

言語という面では、モンテも、「ひらがな」を読めただけでは、読めたという理解でななくて、文字がなにを意味しているのかを分かって初めて、「分かった」という理解をしています。それは、英語のクラスでも同じような考え方でやっていますよね。

TOM

はい、ただのアルファベットを読むみたいなことではなくて、意味を持った単語として理解する工夫をしていますね」。

例えば、教材は Jolly Phonics というのを使っていて、同じように読む、書く、聞くができるようになっていますね。最初は、よく使う「s,a,t,i,p,n」の 6 個だけを知って、それだけで書けるものを書く「sit, it, sat, at」など。これで単語を知っていると、そこから他の単語への興味も浮かびますね。

平山

年中さんで途中から入園したお子さんで、確かに、ABC の歌を歌える子がいても、丸暗記しているんですよね。単語の意味を理解しているわけではない。しかし、私たちの英語は、単語の意味が分かるところまで最初から到達するので、子どもが、使えるものとして単語を習得していく。
知っている単語が一つでもあると、成功体験として、別の単語が出てきても「自分は読めるはずだ」という思いから、どんどん取り組むことができる。
意味づけのない A から Z までを丸暗記するのではなくて、使える単語から最初に入れる。いくつか単語が分かると本の中から知っている単語を見つけることができて、知らない単語にもどんどん興味がわいて、少しずつ分かる単語が増えて、本をどんどん読むようになりますよね。

石渡

その上、モンテも文字と絵柄、例えば恐竜の絵柄と、恐竜の名前を組み合わせるようなお仕事がありますよね。それで日本語の文字と恐竜の名前がつながっていく。
同時期に、英語のクラスでは、英語で、「dinosaur」が出てきて、英語名もつながっていく。それでどんどん子どもたちが語彙を使いこなして、相乗効果が発生していく感じがありますね。

平山

そうですね。恐竜みたいな、「大好きなもの」について「話したい!」という思いから、英語の名前がすんなり頭に入っていくので、子どもたちは、自然に英語の環境に没入していると思います。単語を覚えさせられているという認識は全くないでしょうね。

あとは、単語だけでなくて、モンテの方で、ハサミを使ったり、ぬいものをしたり、ボタンをはめたりする基本的な動作は、お仕事の中でやってくれているので、そういう基本的な所作みたいなものは、モンテにお任せできているのが、私たちの環境のちょうどよいバランスだと思いますね。

英語のクラスのカード合わせ

実際の英語力

田中

子どもって音に対して敏感だと思うけど、細かな音の違いとかは子どもたちは分かっていそう?

TOM

そう思います。先生同士でイギリス英語やアメリカ英語のアクセントが違うことがあるけど、子どもはそれをキャッチして、それで冗談を言うようになります。
Pizza の微妙なイントネーションの違いとか、Cannot や Tomato の違いとか、分かってますよね。

平山

わざわざトマトの写真を持ってきて、TOM 先生に、「これなに?」と、tomato の発音を言ってもらおうとしたりしますよね。
英語力でいえば、保護者の方からよく、youtube で英語の動画を見て、ちゃんと笑ってるって言われます。
英語の先生には、ご自身が小さいときに好きだった歌とかを教えるようにしてもらっていて、そうすることで、先生の好きだった歌、好きだったキャラクターという形で子どもたちが認識することで、共通の話題ができて、先生と生徒の関係性も、どんどん深まっていきます。

TOM

この「Oxford Reading Tree」を子どもたちに紹介しています。

アメリカ版のマジックツリーハウスみたいなものなのですが、よくこれを子どもたちに紹介します。いろいろな意見を持つことの大切さが分かる内容になっていると感じています。
絵本を読んだり、恐竜のカードを見たりしながら、自然に英語が話したくなる環境を作りたいと思っています。だからフラッシュカードを使ったり、ドリルをやったりというのは中心には置いていません。

田中

好きな恐竜について話したり、先生と同じ絵本について話したり、歌を歌ったり、そういうことから、意識しないで英語を話しているんですよね。
中学なんかで英語をすると、教科書に向き合ってしまう。お経のように文章を読まされたり。そういう学習は、つまらないですよね。しかし、ミライでは、全身で英語を表現しているから、feeling が先に来ている。英語劇など見ていても、「Big」という単語なら全身を使って大きさを表現して、心から「Big」と叫べていますよね。「自然に英語が発せられている」ことの大切さを改めて感じますよね。

平山

ミライを卒園し、アフタースクールに進んだ小学生2年生が、いよいよバイリンガルになってきたということを感じるようになってきました。英語で何を話したかを、日本語で話すときに、どう訳したらよいか悩むようになってきたんですよね。「〇〇先生が話した英語を、こういう日本語で訳すと、何かちょっと違うな」という感覚が出てきている。
そういう気持ちが出てきたというのは本当に英語で英語を理解している、バイリンガルになってきたんだな、と。

田中

バイリンガルは、コードのスイッチを変えるもののように考えられがちなんですが、本当に言語を習得した場合は、日本語と英語を環境に合わせて自然に、使い分けられるものだと思います。それが本当の意味で、translingualism。それがミライでは確かに実践されていますよね。

Pluriculturalism(多文化環境)

田中

ミライのお子さんたちは、どう英語と日本語を使い分けていますか?

平山

基本的には 2 階は日本語、3 階は英語という区分けをしています。ただ、子どもたちは、2 階の日本語の環境でも、英語の先生に会えば英語に切り替えます。やはり子どもたちが教室だけでなく、相手を含めた環境を判断して、言葉をさっと選んでいると思います。

それは、TOM 先生も言ったように、先生との深い関係性ができているからこそ、「この人とは英語で話すんだ」というマインドセットがすぐに働くと思います。

例えば、週 1 回だけ、数時間通うような英会話学校とは違う、クラスの環境や先生との関係性を提供出来ているんだろうなとは思います。

加えて、言語だけでなく、文化的な環境の違いも共存していると思います。
例えば、立ち歩き気味な子どもに対して、日本語のクラスの場合は、「こっちに来てください」という注意をするような声掛けになりますけど、英語のクラスだと「ここで何やっているの~?」というカジュアルな声かけから入ります。

同じことをやっていても日本的な教室への引き込まれ方と、英語文化的な引き込まれ方、いろんな体験をしているという意味では言語だけでなく、多文化の行動パターンもたくさん学んでいると思いますね。

田中

マルチカルチャーではなくて、 ( 多文化環境 ) ですね。そういう環境を幼少期に体験するのは非常に貴重なことですよね。

カペロウィッツ

パッと相手を見て、文化や言語の背景を判断して、それに合わせて対応するということが体感としてできちゃうってことですよね。

田中

そうですね。日本の環境だけで育つと、相手を見て文化的な背景や言語的な背景を読んで、頭を切り替えて対応することは、やっぱり難しいですよ。

こういう環境にいるからこそできるようになる切り替えだと思います。それは幼少期にできる素晴らしい体験だと思いますね。

半分日本語(モンテ)半分英語の良さ

石渡

日本語半分、英語半分のカリキュラムについて、統括主任の平山先生はどう思っておられますか? 平山先生は最初にうちにいらしたときに、半日だと英語的には足りないと感じていたと思いますが。

平山

英語の時間が足りないように感じたのは最初の印象だけでしたね。今はモンテの時間があることは、非常に良い環境だと、心から思っています。

モンテは子どもたちが「やりたい」と思う環境を提供しています。そして英語は子どもたちが「話したい!」と思う環境を提供しようとしている。どちらも同じアプローチで、良い相互作用が起きていると思います。

単語の量は、確かに、例えば両親が英語スピーカーで、1日インターで過ごしているお子さんより、少し少ないかもしれないです。しかし、ミライの子どもたちは、持っている単語の知識を使って、聞きたいことを聞いたり、伝えたいことを言える力があるんですよね。バリエーションは少ないかもしれないけど、「言えない、できない」とは一切思っておらず、遠慮せず、どんどん進むことができるという力ですね。
言語を使いこなす能力は間違いなくついています。インターの小学校を受けたお子さんはほぼ受かっているのがそれを物語っているんだろうなと思います(*英語の到達度には個人差があります)。

やはり、英語クラスの力だけでなく、モンテッソーリで「考える力」、教えられるのではなくて、「自分で学ぶ力」を獲得していると、日々感じています。

モンテの精神の浸透(英語とコンピューターサイエンス、そしてチームワークへ)

カペロウィッツ

英語はツールですので後からでも学べますが、モンテで大事な、手先を使う、自分でやりたい事を見つけていく、今は難しい事もいつかはできるようになるという自己肯定感をつかむのは、6 歳くらいまでがゴールデンエイジだと思います。

私は二人の子どもをモンテの小学校に行かせていたり、インターの中学や高校に行かせていましたが、モンテの縦割りクラスを経験している子は「今できない事もいつかはできるようになる」と自然に思えるし、「自分がやりたいことを何度も繰り返しやってみる」いう集中力がつく気がします。そして自己肯定感が強いので、他人が上手にできることを素直に「すごいね~」と言えるし、客観的に大人から見て「年齢の割にできていないこと」があったとしても、あまり気にしていませんね。普通に「私はこれはまだちょっとやれていない」という認識しかしていない。自己肯定感が強いというのは自分の強さ弱さはもちろんですが、相手の強さ弱さも認める、多様性の理解に繋がります。まだ子どもの段階でこの考え方を身に付けられるのは一生の宝になります。

また、ミライの良さはコンピューターサイエンスをしっかり学べていることだと思います。
モンテって、デジタルは原則NGの思想があるんですが、ミライは、モンテのクラスは木の教具や、紙、布、植物などに囲まれていますが、いったん英語のクラスに入ればiPadを使いこなして、プログラミングして、レゴのロボットを動かしている。
モンテのベースも、英語の軸もしっかり入れながらも、コンピューターサイエンスまでやっていて、良いとこどりだと思います。モンテで人間としての芯を作って、英語という言語の武器を備えて、更に、指示を与えて物を動かすというプログラミング思想まで。
ミライは、これからの時代を生き抜く子どもを育てていると実感します。
私も自分の子どもが小さかったら入れたいです。笑

石渡

ありがとうございます! 笑

小学生向けのレゴ wedo を、ミライの子どもたちは使いこなします。モンテにより鍛えられる手先の器用さでもありますが、何より iPad 上で、説明書を自分でめくって、進める力があります。それぞれ違うものを、自分のペースで、自力で、進める力がありますよね。床に寝そべってのんびりレゴをプログラミングしています。笑

それも普段モンテで自分で選んだお仕事を、自分のペースで探求しながら進めているからだろうなと思います。

平山

ロボットの組み立てで、50 ステップくらいあるものでも、先生たちは基本的に何も言いません。子どもたちも、iPad で、ステップを見ながらロボットを組み立てるのですが、途中で組み合わせが分からなくなると、数ページ戻ってみて自分で「どこが違ったのかな」と検証しながら、やり直すんですよ。先生にすぐ聞いたりせず、自分で調べて進めるし、お友達と比べて焦ったりすることも、ありません。

それは自分がしたいお仕事を、自分で決めて、自分のペースで進めることが当たり前のモンテのクラスでの経験があってこそですよね。

田中

モンテの精神は英語にも、コンピューターサイエンスにも全部に影響しているんですね。

平山

先生がモンテ的に、子どもを観察し、「興味があるのかないのか」、「何を考えているのか」をしっかり見極めるくせがついているのは、全てに応用されています。英語劇で隅っこで入れない子がいるときに、もちろん無理やり引き込んだりせず、子どもの様子を見て、「入りたいのにきっかけがつかめないのか」、「別の理由で今日は興味がないのか」、見極めて、適切な対応ができていると思います。これは先生側の成長ですね。モンテのお仕事における子どもの敏感期だけではなくて、全ての場面において、子どもの様子を見て、関心度合いに合わせたうまい誘導が出来ているのは、モンテのベースの考え方が教員間に浸透しているからだなと感じますね。

石渡

そうですね、モンテと英語は別々の教室、別々のカリキュラムとしてありますが、ミライの環境として、根っこのところが融合してきた感じはありますね。

TOM

年長になってくると、基本的に、モンテで進めてきた「個」の探求心みたいなものを、今度は、いよいよ、チームワークに応用していくことができると思っています。だから年長では、「プロジェクト」という時間を用意していて、大きな何かを一緒に作ることをしているんです。
昨年は、飛行機を作ったんですが、分担してコックピットを作る人からパスポートを作る人までいました。

他のチームを呼んで搭乗してもらう経験もしました。

プロジェクトの時間は、何を作るか、誰が何を担当するか、誰がリードするかは、全部子どもたちが決めています。子どもたちが勝手に話し合って、会議みたいになっています。

部屋を作ったチームは、大きなテーブルを紙で組み立て、紙だからなかなかテーブルが立たなくて。だからテーブルの足を 5 本にしてみたり。上の写真はテーブルの真ん中に 5 本目の足を付けてみているところです。

どうして立たないのかなってことを先生はアドバイスしないで見守るだけです。子どもたちが、あれこれ工夫して、失敗して、話し合って改善して。
結局、足を補強することが出来ました。

病院を作ったチームもあって、待合室から診療所、カルテまで手分けして作って、部屋中が病院のスペースに埋め尽くされました。
プロジェクトは、英語のクラスですが、議論が白熱すると、子どもたちが一部日本語になったりします。
でもこの段階までくれば、それは、もう全然放ってあります。チームで真剣に話し合っているなら、もうそのことが大事で、使うツールは何語でも良いんです。

平山

プロジェクトのゴールは言語(英語力)だけでなくて、みんなで何かを仕上げることなんですよね。
誰が何をやるか子どもだけで決めて、誰かがリーダーになっていきます。こんなことが年長さんでできるって素晴らしくないですか?子どもたちが全部決めて作っていくその過程が、ミライの教育の総仕上げなんだろうなと思っています。

2022年度の課題

田中

今年のミライの課題は何だと思っていますか?

平山

今、ミライでは、モンテと英語の双方の先生方が、お互いにやっていることを理解して、良いところを取り入れられるようになってきて、相乗効果がどんどん出てきたところだと思います。そのために、年長さんの仕上がり方がすごく上がってきました。

課題としては、だからこそ、もっと先生同士がお互いに取り組んでいる内容を理解しあったら、更に良い効果が生まれていくように感じています。

石渡

後は、やはりコロナもありましたし、私たちの作っているミライの環境が親御さんに伝えきれていないのがとても残念ですね。毎日教室では素晴らしい時間が繰り広げられているのに、それを親御さんに伝え切れていなくて、本当にもったいないと思っています。私たちには、よりしっかり親御さんに伝えていく責任があると感じます。

松島

確かに開園当初はモンテへの興味も強い親御さんがいましたけど、最近は英語の方に親御さんの興味が強くなっている気がします。ただ、私たちの環境はやはりモンテがすごく重要なコアの部分、ベースの部分となっているので、ぜひ、モンテってなんだろうということをもっと伝えたいですよね。

持ち帰った縫物も、布に穴をあけるところから自分でやっていることとか、しっかり伝えたいですよね。

カペロウィッツ

それで、親会社で開発している連絡帳アプリに行きつくわけですよね。
アプリのご説明はぜひ、別の機会にするとして、今年はやはりもっと親御さんにミライの環境、特にモンテは素晴らしいってことを知ってもらえるようにしたいですね。

松島

そうですね。あとはモンテには、それなりのアプローチがありますので、それをぜひご家庭でも知ってもらいたいです。公文に行っていて、暗記で掛け算をできるお子さんはいるんですが、体感として掛け算を知っているわけではないんですよね。モンテは教具を使って掛け算を体感していきます。

田中

本当にミライでやっていることは、丸暗記の掛け算や、ドリルをやっているのとは違うんだということですよね。

カペロウィッツ

例えば算数のお仕事とかもありますが、モンテで桁の多い割り算とかを始めた場合、親御さんが「そんなことができるんだ?」と思って、算数ドリルを押し付けたりしない方が良いです。割り算の教具を使って、体感として割り算を理解しつつある「敏感期」のお子さんに、ドリルみたいなアプローチは少し違うんですよね・・・。モンテの世界では割り算はシェアリング(sharing)なんです! 私も娘の学校のオブザベーションで、娘が割り算の教具の使い方を見せてくれた時に、雷に打たれたような衝撃を受けました。そうか!割り算ってみんなで分け合うってことなんだ!って。

平山

その意味では、親御さんから、もっとモンテの質問をいただきたいですし、親御さんに興味を持ってもらいたいですね。

田中

今、文科省は、中学校で「課題解決型」「探求型の教育」を目指していて、そこではモンテッソーリが再評価されているんですよね。

正解主義、教科書中心の教育からの脱却には、やはり最適なのではないかと。紙のドリルや教科書に向きあうのではなく、教具を使って、体で、指先を使って、理解していく。この素晴らしさを、親御さんに共有したいですよね。

石渡

そうですね、親御さんもモンテを知っていただき、モンテに関しては一緒に学んでいただく必要があるかもしれないですよね。そのためにも、「モンテってなんだろう」「モンテの教室で子どもたちは何をしているんだろう」という、園と親御さんとのコミュニケーションを、今年は、もっと深めていきたいと思います!

対談登場人物ご紹介


田中茂範

ミライ名誉園長
慶應義塾大学名誉教授(認知言語学)
2017年の開園当初より、顧問としてミライの理念や教育方針の基礎を構築いただき、教員の指導にも尽力いただいている。

石渡真維

ミライ運営会社であるココネエデュケーション株式会社代表。弁護士。
親会社である IT 企業ココネ株式会社の取締役でもある。

平山文恵

ミライ統括主任、保育士資格
着任以来、ミライの英語教育のベースアップ、英語教師の教育を手がけ、現在は統括主任としてモンテッソーリも含めた教員指導全般を担う。

Thomas Holding

イギリス国籍、イギリスの Portsmouth 大学にて、English Language を専攻、イギリスにおける英語教師の経験等を有する。ミライにて Head Teacher として英語クラスやコンピューターサイエンスのカリキュラム等を監修する等、英語クラスをリードする。

松島沙羅

モンテッソーリ教師免許 ( 日本モンテッソーリ教育総合研究所 )、幼児園教員免許資格者2017 年よりミライにてモンテッソーリのクラスを担当。

カペロウィッツヨウコ

ミライの Culture & Teamwork Facilitator
大学(アメリカ&日本)にて教育とコミュニケーションを専攻。Michigan 大学ビジネススクール就職課勤務を経て、コンサルタントとして(株)ファストリテイリング等にて社員研修を担当。二人の子どもをモンテッソーリの学校やインターに通学させ、長男を千葉大学へ飛び入学(16 歳)させる経験を持つ。

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インターナショナル・モンテッソーリ・ミライ・キンダーガーテン

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